仕事でミスをしてしまうと、「なんて自分はダメなんだ・・・」と落ち込んでしまうこと、ありますよね。
でも、その気持ちをずっと引きずってしまうと、次の仕事にも影響が出てしまいます。
この記事では、ミスをしたときに落ち込みやすい理由を3つに分けて、それぞれの心の切り替え方や対策をお伝えします。
仕事でミスをしてしまったときに落ち込む理由3つと心の切り替え方
ミスをしたときに落ち込んでしまう理由は次の3つに分けられます。
- 仕事がうまくいかなかった事実に対する落ち込み
- 上司に叱られたことによる心理的な落ち込み
- 周りから“できない人”だと思われることへのプライドによる落ち込み
ひとつずつとり上げて、心の切り替え方とともに解説していきます。
1、仕事がうまくいかなかった事実に対する落ち込み

ミスをしてしまうと、そのミスによって業務が滞ったり、人に迷惑をかけてしまいます。そんな事態を自分がつくってしまったのを反省します。
こういう反省の意味での落ち込みは、自分の成長につながるし、他者への思いやりにもなるのでネガティブな意味ばかりではありません。
次のような考えで心を切り替えて、ミスを糧にステップアップしましょう。
ミスは成長のチャンスだと思う
ミスをしたということは、その部分に改善点があるということです。逆に言えば、その改善点に気づけたのはラッキーなことなんです。
- どこをどう直せばいいか分かったから、次は大丈夫!
- これでひとつ賢くなった!
そう考えるだけで、少し気持ちが軽くなるはずです。
感情を紙に書き出してみる
自分の感情をそのまま心の中に溜め込むと、余計にモヤモヤしてしまいます。紙やスマホのメモに「悲しかった」「イライラした」と書くだけで、頭が整理されて前向きになりやすいです。
確認作業を習慣にする
忙しい中でも、送信前に資料を一度見直す、メモを取る習慣をつけるなど、小さな工夫がミスを防ぎます。
完璧を求めすぎない
完璧にこだわりすぎるとプレッシャーが増えてしまいます。「8割できればOK」と考えるくらいがちょうどいいです。
2、上司に叱られたことによる心理的な落ち込み

叱られると、誰だって傷つきますよね。「もっと優しく言ってくれたらいいのに!」と思うのも当然です。でも、ここで重要なのは「叱られた理由を切り離して考える」こと。
上司の言い方がきつかったとしても、伝えたかったのは「もっとこうしてほしい」という前向きなアドバイスである場合が多いです。
叱られたときはとくに気持ちの切り替えが大事なので、次のような発想をもちましょう。
「叱られる=嫌われている」ではない。
「上司も、立場上こう言うしかなかったんだな・・・」と、上司にもやむを得ない事情があったことを理解しましょう。
自分を褒めるポイントを探す
叱られたときにはせめて自分は自分の味方でいましょう。「今日は早く出社できた」「昨日よりスムーズに資料が作れた」など、他の頑張りを自分で認めてあげると心が少し楽になります。
上司に質問する勇気を持つ
叱られたときに「ここが分かりません」と聞くことで、今後のミスを減らし、上司からの信頼感もアップします。
冷静に振り返る時間をつくる
一度冷静になって、「なぜ叱られたのか?次はどうすればいいのか」を整理しましょう。冷静になると、意外とシンプルなことだったりします。
3、 周りから“できない人”だと思われることへのプライドによる落ち込み

「こんなミスをしたら、周りからどう思われるんだろう?」と、つい考えてしまうこともありますよね。でも、実は他の人はあなたが思っているほど、あなたのミスに注目していません。
自分の内面に集中して、次のように気持ちを切り替えていきましょう。
人は自分のことで忙しい
みんな自分の仕事や日常で精一杯です。あなたのミスは一瞬話題になるかもしれませんが、すぐに忘れます。
「みんな意外と他人に興味ない」と思うだけで、肩の力が抜けます。
完璧な人はいないと知る
職場にはたくさんの人がいますが、ミスをしたことのない人なんて一人もいません。ミスを反省し、次の成功に生かす経験が増えるほど、周りから信頼される人になっていきます。
同じミスをしない工夫をする
ミスを減らす努力は大切ですが、過去のミスを引きずる必要はありません。ひとつひとつ対策をしていけばOKです。
誰かのフォローをする
自分がミスをしたときは必ず誰かがフォローをしてくれるのと同じように、次は自分がフォローする側になると、「誰にでもミスはある」と実感できます。そしてフォローをすることで、自分への評価も上がります。
ミスをした日の帰り道に気持ちを切り替えるためのアドバイス

仕事でミスをしてしまった日は、帰り道がいつも以上に長く感じるものです。
「ああ、なんであんなミスをしちゃったんだろう」と頭の中で反省会を始めてしまう人も多いですよね。
でも、その帰り道こそが、気持ちをリセットする絶好のチャンスなんです。
以下では、仕事のミスで落ち込んだ気持ちを帰り道で少しでも軽くするためのアドバイスをお届けします。
深呼吸をして心を落ち着ける
まずは深呼吸をしましょう。呼吸に意識を向けるだけで、気持ちが少しずつ落ち着いてくるものです。例えば、次のように試してみてください。
4秒吸って、4秒止めて、8秒吐く
この方法を3–5回繰り返すと、不安や緊張が緩和されます。
電車やバスの中でもできる簡単なリセット法なので、ぜひ実践してみてください。
自分を責める言葉をストップ
帰り道に限らず、つい心の中で「なんで私はダメなんだろう」と自分を責めてしまうこと、ありますよね。でも、それを続けるとどんどん気持ちが沈んでしまいます。
そんなときは、「この言葉は今の私を助けてくれる?」と自分に問いかけてみてください。自分を責める言葉ではなく、「今日は学べたことがあった」といったプラスの視点に切り替える努力をしてみましょう。
癒しの音楽やポッドキャストを聴く

音楽の力は偉大です。お気に入りのリラックスできる音楽や、気分を上げてくれる曲を聴きながら歩いたり、電車に乗ったりしてみましょう。または、ポジティブなメッセージが込められたポッドキャストを選ぶのも良いですね。
おすすめは:
- 自然の音(川のせせらぎ、雨音など)
- ヒーリングミュージック
- 軽い笑いが生まれるようなエピソードを扱ったポッドキャスト
景色や周りの空気に意識を向ける
頭の中の反省会から一旦離れて、周りの景色に目を向けてみましょう。
空の色、木々の揺れる音、人々の様子etc.日常の何気ない光景に集中すると、心がリフレッシュされます。いつも見慣れている景色の中に、新しい発見があるかもしれません。
帰った後の小さな楽しみを考える
「家に帰ったら何をしようかな?」と、小さな楽しみを考えてみるのもおすすめです。
- 美味しいお茶やコーヒーを飲む
- 大好きなテレビ番組や映画を見る
- お風呂にゆっくり浸かる
「この楽しみが待っている!」と思うだけで、気持ちが少し軽くなります。
ミスは次の成功へのチャンス!

ミスをするときって、どんなに気をつけていても起こるものです。大事なのは、その後どう行動するか。「ミスをした自分」を責めるのではなく、「ミスを経験した自分」を成長させる気持ちでいきましょう。
もし落ち込んだときは、この記事を読み返して、「次の自分はもっと良くなる」と信じてみてくださいね!