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思春期を思い出すとラクになる!ミッドライフクライシスを女性が感じやすい理由とつらい気持ちへの対処法

40代、50代になると、ふと「私の人生、このままでいいのかな?」と考えることはありませんか?

ミッドライフクライシス(ミドルエイジクライシス・中年の危機)は、男性だけでなく、女性にも訪れるものです。しかし、女性は特に次の4つの理由から、より深く悩みやすい傾向があります。

  • 更年期による体調の変化
  • もともと自己肯定感が低い
  • キャリアで自信を持ちにくい
  • 人間関係で気をつかいすぎる

これらの悩みに共感しながら、少しでも心が軽くなるようなヒントをお伝えします。

目次

ミッドライフクライシスとは?

ミッドライフクライシスとは、主に40代から50代にかけて訪れる心理的な危機のことを指し、「ミドルエイジクライシス」「中年の危機」とも呼ばれます。

人生の折り返し地点に差し掛かるこの時期、多くの人がこれまでの生き方を振り返り、不安や迷いを感じることが増え、「今までの人生なんだったんだろう」「これからの人生どうなるんだろう」と過去にも今にも未来にも自信が持てなくなってしまいます。

女性がとくにミッドライフクライシスを感じやすい理由

特に女性の場合は、更年期による体調やホルモンバランスの変化、家族や仕事での役割の変化などが重なり、より深刻にミッドライフクライシスを感じやすくなります。

更年期による体調の変化に振り回される

40代半ばから、更年期の症状が出はじめる人が多くなります。ミッドライフクライシスは男女関係なく起こりますが、女性はホルモンの影響で、女性はさらに悲劇的な感情を持ちやすくなります。

  • 突然のほてりや発汗
  • 疲れやすく、気力が湧かない
  • 眠れない、またはすぐに目が覚めてしまう
  • イライラしたり、不安になったりする

「昔はもっと元気だったのに……」と、自分を責めてしまうこともあるかもしれません。

  • 無理をしない:今まで通りに頑張ろうとせず、少しペースを落とす
  • 体をいたわる:軽い運動やバランスの良い食事を心がける
  • 専門家に相談する:婦人科を受診し、必要ならホルモン治療や漢方を試す

大切なのは、「体調の変化は自然なこと」と受け入れ、自分に優しくすることです。

もともと自己肯定感が低い

日本の女性は、自己肯定感が低い傾向にあると言われています。加齢による自信のなさに加えて、女性特有の繊細さがミッドライフクライシスを加速させます。

  • 私なんて大したことない
  • どうせ私にはできない
  • 人と比べてばかりで、いつも落ち込む

若い頃はなんとなくやり過ごせたものの、人生の折り返し地点を迎えた今、「このままでいいのか?」と焦ることもあります。

  • 過去を振り返る:「できなかったこと」ではなく、「できたこと」に目を向ける
  • 自分を褒める習慣をつける:「よく頑張ったね」と、自分に優しい言葉をかける
  • 他人と比べない:「私には私のペースがある」と考える

自己肯定感は、一気に高めるものではなく、少しずつ積み重ねるもの。焦らず、自分を大切にしましょう。

キャリアで自信を持ちにくい

男性はキャリアを積み重ねて自信を持ちやすいですが、女性は出産や育児などのライフイベントの影響を受けがちです。好きだった仕事を辞めたことや、もっと続けていれば今ごろ出世していたかもという後悔もミッドライフクライシスを強めます。

  • 専業主婦を長くやってきたから、社会に出る自信がない
  • 仕事をしているけど、このままでいいのか不安
  • 若い人に比べて、新しいことを覚えるのが大変

年齢を重ねるほど、キャリアの選択肢が狭まるように感じることもあります。

  • 新しいことに挑戦する:「学び直し」で新しいスキルを得る
  • 経験を活かす:年齢を重ねたからこそできる仕事や役割を探す
  • 周りと比べない:「自分にできることを少しずつやる」ことが大事

焦らず、自分のペースで新しい道を探しましょう。

人間関係で気をつかいすぎる

女性は、人間関係の中で生きていくことが多く、どうしても「気づかい疲れ」を感じやすいものです。気づかいは女性のいいところでもありますが、過剰になるとミッドライフクライシスを加速させます。

  • 友達やママ友との付き合いが面倒になってきた
  • 家族のことばかり考えて、自分の時間がない
  • 職場で気をつかいすぎて疲れる

「自分の気持ちより、周りの空気を優先してしまう」——これが積み重なると、心がすり減ってしまいます。

  • 嫌なことは断る:「NO」と言う勇気を持つ
  • 自分の時間を確保する:一人の時間を大切にする
  • 付き合う人を選ぶ:「一緒にいて心地よい人」を優先する

無理をせず、自分の気持ちを大切にしましょう。

ミッドライフクライシスは「新しい自分」に出会うチャンス

ミッドライフクライシスは、確かに不安や悩みを抱えやすい時期ですが、それは「新しい自分」に出会うチャンスでもあります。

  • 体調の変化には、無理をせず自分をいたわる
  • 自己肯定感を少しずつ高める
  • キャリアの不安は、小さな挑戦から始める
  • 人間関係では、無理をせず心地よさを大切にする

これらのことに意識を向けると、苦しい時期にも自己成長が望めます。

思春期を思い出すことがミッドライフクライシスを乗り越えるヒント

ミッドライフクライシスは「第二の思春期」ともいわれています。つまり、思春期の頃の複雑さを思い出せば、ミッドライフクライシスも乗り越えやすくなるということです。

思春期に感じていた女性の悩みを振り返ると、以下のようなものが挙げられます。

  • まわりと比較して劣等感をもつ
  • 体や容姿の変化に自分の気持ちがついていかない
  • 人間関係で「うまくやろう」と思いすぎて疲れる
  • お小遣いの額と欲しいものややりたいこととの差があって夢が叶えにくい
  • テレビで見るキラキラした人たちがうらやましい(今でいうとSNS)

実は、これらの悩みはミッドライフクライシスでも共通して見られます。

第二の思春期・ミッドライフクライシスの悩みとその対処法

第二の思春期への対処法は次のようなところに気をつけていきましょう。

劣等感との向き合い方

若い頃と同じように、周囲と比較して落ち込むことはありますが、自分の経験や積み上げてきたものを振り返ることで、自己肯定感を取り戻しましょう。

人は人、自分は自分だと切り離して考えることの大切さを大人はわかっているはずです。

体や容姿の変化を受け入れる

更年期による体調や外見の変化は自然なこと。若さとは違う「大人の魅力」に目を向け、自分を大切にすることが大事です。

昔の思春期とはちがって、理想的ではない自分にもそれなりの魅力を見い出すパワーが今の私たちにはあります。

人間関係のストレスを減らす

「うまくやろう」と頑張りすぎると疲れてしまいます。今こそ、無理をせず、心地よい人間関係を選ぶ時期です。

多くの人に好かれるのではなく、数少ない「本当に大事な人たち」と過ごす時間が幸せですよね。

お金と夢のバランスを考える

思春期と同じように「やりたいことと経済的な現実」とのギャップを感じることがあるでしょう。しかし、大人だからこそ選択肢は増えています。少しずつ夢を叶える方法を考えてみましょう。

やはり、お金の悩みは減らしたほうが人生は楽しくなります。悩んでいてもお金は増えないので、できることから始めてみましょう。

SNSと現実の比較に気をつける

SNSは思春期のテレビのようなもの。他人の「キラキラした一面」だけを見て落ち込むのではなく、自分のペースで幸せを見つけることが大切です。

地味で質素な暮らしの中に、自分らしい幸せを見つけましょう。

ミッドライフクライシスからさらなる成長を!

ミッドライフクライシスは、多くの人が経験する自然なプロセスです。「また思春期が来たか」とおおらかに受け止め、自分を大切にしながらゆっくり向き合っていきましょう。この時期に学びを得ることで、より豊かで充実した人生が開けるはずです。

思春期の頃の自分を思い出すことで、今の悩みも少し軽くなるかもしれません。ミッドライフクライシスもまた、成長の一部。無理せず、ゆっくりと乗り越えていきましょう。

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